ソルナックチューブは、塩をイオン交換樹脂に吸着させることで除去する脱塩チューブのことです。
当社代表取締役、髙橋らが発明したオリジナル製品(特許第6609844号)であり、以下のような用途に対して効果を発揮します。
LC/MS測定についてはこちら
リン酸塩緩衝液は、UVなどの検出器を使ったLCで古くからよく使われる移動相です。その理由には、UV光の吸収がないのでバックグランドが低いことと、広い波長範囲で緩衝能を有することが挙げられます。
しかし、リン酸塩は不揮発性なので、MSのESIやAPCIのイオン源で析出してキャピラリーなどが目詰まりを起こしたり、イオン源を汚染して長期間バックグランドが上昇したりするという短所があります。
さらに、リン酸塩はイオン化しやすいため、分析対象化合物のイオン化を抑制してしまうという大きな課題があります。
ソルナックチューブはリン酸塩を吸着するので、これらの課題を解決してリン酸塩緩衝液を使ったLC/MS測定を可能とします。
TFA(trifluoroacetic acid)は、ペプチドや低分子では塩基性化合物をLCで分析する時の移動相によく使われます。
揮発性であることからLC/MSにも使えますが、非常に酸性度が高く、分析対象物のイオン化抑制の原因になります。
ソルナックチューブでTFAを除くことで、TFAによるLC/MS測定を可能とします。
ESIイオン化の際に、溶媒中に微量に存在するNa+やK+が分析対象物に付加すると、マススペクトルが複雑になってしまいます。
そのため、Na+やK+付加イオンのない、H+付加イオンのみの単純で解析しやすいマススペクトルの取得が求められます。
ソルナックチューブではNa+やK+イオンを吸着することにより、これを実現します。
また、Na+やK+が付加して生成したイオンは構造的に安定で、MS/MSのCIDで開裂し難いため、MS/MS測定が困難になるという特徴があります。この際にソルナックチューブを使用することにより、H+付加イオンに集約させることができMS/MS測定も可能となります。
ただし、元々の目的化合物の性質として、H+よりNa+やK+が付加しやすい場合、ソルナックチューブの効果は発揮されませんので事前にご相談ください。
本装置、システムの開発は
令和2年度「浜松市新産業創出事業」および 令和3年度「静岡県大学発ベンチャー事業化加速・推進事業」
の補助金を受けて実施しています。
以下の3種類のソルナックチューブセットを販売しております。
以下の3種類のソルナックチューブセットを販売しております。
以下の3種類のソルナックチューブセットを販売しております。
以下の3種類のソルナックチューブセットを販売しております。
がそれぞれ2個ずつ入ったトライアルパックです。
がそれぞれ2個ずつ入ったトライアルパックです。
※注意事項
記載の料金は、税別の目安価格です。検体数や条件により料金は異なる場合があります。
分析内容等を打ち合わせした上で、見積を作成いたします。
オプションは使用する装置によってお受けできない場合があります。
料金は予告なく変更する場合があります。