株式会社プレッパーズでは、
を中心として、独自の高い技術力を駆使した受託サービスで、お客様の研究・開発に貢献いたします。
タンパク質・微生物・ウイルスなどの生体試料から、金属・フィルムなど材料系のサンプルに至るまで、多様な種類の試料を分析することが可能です。
質量分析にお悩みの方や団体様は、こちらからお問い合わせください。
プレッパーズの質量分析受託サービスでは主に、以下2つの手法による分析を承っております。
それぞれの手法の特徴やメリットについて、順にご紹介します。
イメージング質量分析は、サンプルにおける各測定点の分子情報を空間情報と合わせて取得し、網羅的な分子マップの情報を得ることができる手法です。
この手法はラベルフリー(色素や同位体による標識化が不要であること)で行うため、従来 化合物の分布解析のために行われてきたオートラジオグラフィよりも安価で迅速に、なおかつ未変化体と複数の代謝物ごとの臓器/組織内分布を解析することが可能になりました。
当社では、
と呼ばれる2種類の手法を用いて、イメージング質量分析を行なっております。
MALDI(matrix assisted laser desorption / ionization, マトリックス支援レーザー脱離イオン化)は、試料とマトリックス(イオン化促進剤)を混合し、レーザーを照射する事で試料成分をイオン化する方法です。低分子化合物からタンパク質などの高分子化合物まで、幅広い物性の化合物が分析対象となります。レーザー照射のスポット径が小さく、高い空間分解能が得られることから、様々な試料のIMSに用いられています。組織切片のIMSを行う場合、マトリックス溶液を組織表面に均一に塗布する必要があります。株式会社プレッパーズでは、以下の装置でMALDIによるIMSが可能です。
当社では、以下の3種類の装置を用いてMALDIを実施しております。
FT-ICR-MSは、フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析計の略で、現在市販されている質量分析計の中で最も高い質量分解能を有する装置です。IMSでは、LC/MSのような分離手段を用いないため、例えレーザー照射位置が局所的であるとしても、マススペクトルは混合物の状態で得られる事が殆どです。超高分解能のFT-ICR-MSを用いる事で、目的物質の高選択的なイメージングが可能になります。また、MS/MSも可能であるため、未知成分の構造推定も可能です。
大気圧MALDIを備えたTOF-MSで、IMSに特化して開発された装置です。Ultraflex同様、汎用的なIMS分析に対応します。
四重極と飛行時間質量分離部を直列に配置した、ハイブリッドタンデムMS装置です。TOFは高分解能であり、MS/MSも可能である事から、未知成分の定性分析に威力を発揮します。また、イオンモビリティーと言う、イオンを嵩高さに従って分離するデバイスを備えた装置であり、通常MSでは識別不可能な異性体を識別できる可能性を有した装置です。LC/MSと切り替えて分析を行うため、他装置に比べると納期が長くなることがあります。
DESI(desorption electrospray ionization, 脱離エレクトロスプレーイオン化)は、エレクトロスプレーによって生成した帯電液滴を試料に照射し、試料表面に存在する分析種をイオン化する方法です。エレクトロスプレーベースのイオン化法であるため、MALDIよりもソフト(イオン化時に分析種の破壊が起こり難い)で、マトリックス塗布などの前処理が不要である事が特長です。空間分解能は、MALDIよりも低くなります。プレッパーズでは、以下の装置でDESIによるIMSが可能です。浜松医科大学細胞分子解剖学講座ではDESIの高感度化に関する研究に取り組んでおり、その成果を受託分析に対して発揮します。
当社では、以下の2種類の装置を用いてDESIを実施しております。
四重極と飛行時間質量分離部を直列に配置した、ハイブリッドタンデムMS装置です。TOFは高分解能であり、MS/MSも可能であることから、未知成分の定性分析に威力を発揮します。
四重極質量分離部を直列に配置した三連四重極質量分析計です。LC/MSにおいて、選択反応モニタリング(selected reaction monitoring, SRM)を用いた定量分析に応用される装置です。この測定法をDESI/IMSに用いる事で、高選択的なIMSが可能となります。
お客様は、MALDIとDESIの2つのイオン化法の中から、目的に合わせたイメージング質量分析をお選びいただけます。
私たちはイメージング質量分析事業を通じ、お客様の財産である化合物の薬物動態解析、毒性予測、薬効解析の一助となるデータをご提供いたします。
また株式会社プレッパーズでは2024年より、転写プレートPoropareTM(浜松ホトニクス社製)を用いた受託分析も行っております。
PoropareTMは、浜松ホトニクス社独自のガラス形成技術と成膜技術を用いて開発された、イメージング質量分析における前処理をサポートする転写プレートです。
従来必要だった「切片作成」「マトリックス塗布」のような専門的な機器・スキルを必要とせず、分析対象を本製品に転写するだけの簡単なプロセスで、測定を進めることができます。
新たに開発されたガラス多孔体は、剛性・平坦性・吸水性など、転写を安定に実現するための要件を多く満たしております。
一般にイオン化支援層はデリケートであり、転写によってその機能を失う恐れがあります。
それに対し本製品は、このガラス多孔体の有効面に独自のイオン化支援層を高精度に形成することで、転写に耐えうる前処理アイテムとして実現しました。
本製品は転写の際、従来のような、試料を薄切りしてマトリックスを塗布するといった工程を必要とせず、測定したいサンプルを有効面上に付着させるだけで、前処理が完了します。そのため薄切が困難であったサンプルも測定が可能となります。
さらに、マトリックス塗布を含めた手間が少ない分、前処理時のゆらぎが低減されます。
産学連携という大学発の企業ならではの強みを活かし、最先端の科学知識・技術をもって、お客様の研究・開発に貢献いたします。
LC/MSは、溶液状の混合物試料を、LCによって成分分離し、順次マススペクトルを得る事が可能な機器分析法です。
他の機器分析法に比べて、高感度・高選択制が特長で、複雑な混合試料中の微量成分の定性分析、定量分析に威力を発揮します。
血中の医薬品濃度測定、医薬品の代謝物分析、抗体医薬品分析、疾病に関わるマーカー探索研究、環境汚染物質の分析、有機材料分析、食品分析など様々な分野で用いられています。
当社では、以下の3種類の装置を用いてLC/MSを実施しております。
前述したMALDIに加え、エレクトロスプレーと言うLC/MSのイオン化(electrospray ionization, ESI)が可能です。MALDI/ESIのDualイオン源を装備しているため、両イオン源の切り替えは瞬時に行う事が可能です。ミクロHPLCを接続し、高感度・超高分解能でのLC/MS(/MS)に対応します。
イオン源の切り替えによって、MALDIとESIを使い分ける事が可能です。LCによる成分分離、MSによるm/z分離に、イオンモビリティーによる3次元目の分離が加わり、最新のLC/MS(/MS)に対応します。
イオン源の切り替えによって、DESIとESIを使い分ける事が可能です。主にSRMを用い、生体試料など複雑なマトリックスを含む微量成分の定量分析に対応します。
私たちは、2機種の高分解能LC-MS/MSおよび三連四重極LC-MSを駆使し、定性・定量共に、LC/MSに関する様々な受託分析に対応しています。
特に高分解能LC-MS/MSを用いた定性分析に関しては、データ測定のみならず未知化合物の構造推定まで請け負います。
イメージング質量分析における、計測を受託いたします。
(型番:ms-imaging-1)
イメージング質量分析における、解析を受託いたします。
(型番:ms-imaging-2)
受託内容は以下の通りです。
(型番:ms-option-1)
受託内容は以下の通りです。
(型番:ms-option-2)
イメージング質量分析において、試料調製・検量線作成を行うオプションです。
(型番:ms-option-3)
イメージング質量分析において、定量解析を行うオプションです。
(型番:ms-option-4)
(型番:ms-option-5)
MALDI測定後のマトリックス除去を含みます。
(型番:ms-option-6)
(型番:ms-option-7)
(型番:ms-option-8)
(型番:ms-option-9)
※注意事項
記載の料金は、税別の目安価格です。検体数や条件により料金は異なる場合があります。
分析内容等を打ち合わせした上で、見積を作成いたします。
オプションは使用する装置によってお受けできない場合があります。
料金は予告なく変更する場合があります。